2014年11月23日日曜日

中二病的文学青年アンセム〜The Smiths〜

 私の学生時代の青春であり、遅すぎた思春期になりかけている今再び聞き始めたThe Smithsについて書きたいと思う。

   The Smithsは80年代UK、ラフトレードの看板カリスマインディーズバンド。
もうラフトレードってだけでワクワクしてくる。
ロックにおける厳ついイメージを覆し文学的な詩で皮肉に世の中をおちょくってくれたThe Smiths。


 ボーカル・モリッシーは公務員を2週間で辞めてしまい、その後職にも就かず親と同居の家にこもりきり。オスカー・ワイルドを筆頭とする文学を読みあさって、ニューヨークドールズのファンクラブ運営をする現実逃避人間。いわゆるニートで社会不適合者(笑)。
読んでいる文学がかぶっている所も嬉しかったり。
そんな自家中毒男モリッシーを、ジョニー・マーが外(社会)に連れ出したことがThe Smiths結成のきっかけとなる。



 私がThe Smithsに惹かれる理由…。
それはモリッシーが弱者だからだと思う。
内に閉じこめられた現実逃避の感情を、ニート期間に培った文学的センスのある詩にのせて皮肉に歌う。たいていロックというと希望のメッセージや自分の悲劇を歌う音楽が 多いがThe Smithsは違った。内に鬱積された腐った感情を発散させてくれる歌詞を、美しいメロディーラインにのせて歌う。弱者を知っているから優しい歌が歌える。人間の弱さを素直に隠さず見せてくれるそんな優しいバンドだから好きなのだ。

 更に、今までのロックのイメージである男性的な勇ましさを感じさせないところも。ひょろひょろのモリッシーが腰をフリフリしながらオカマ声で歌う。そしてステージにはたくさんの花を撒き散らす…。こんなロックバンド今まであっただろうか。

「お家に帰りたい
 こんなところにいたくない
 ラララララ…」
The Headmaster Ritual

↑どうしょうもない歌詞だが、誰でもこういう事あるはず。
情けない歌詞だけどついつい共感してしまう。














2番目のシングルThe Charming Man」The Charming Man」だってなかなかの皮肉っぷり。
貧乏な美少年がおじいさんに裏切られてしまうというストーリー。


























「Girlfriend In A Coma」
ガールフレンドが昏睡状態に陥ってしまったんだけど、以前実は殺しかけた事があったと告白する曲。
なんだそれ(笑)



























そんな皮肉というかひねくれた曲もある中で、こちらはメロディーラインが美しくておすすめ。
結構映画の挿入歌として使われる事が多いバンドなのだ。

「500日のサマー」
この映画、The Smiths大活躍! 2人が出会うきっかけがThe Smithsですもの!
2曲も挿入歌として使用されてる。

このシーン最高!
トムのヘッドフォンが音漏れしThe Smithsの曲が聞こえてきて、“I Love The Smiths"ってサマーが話しかける。少し歌っちゃうし。
この映画、トムはJoy DivisionのT-Shirt着て出てくるし音楽ネタ盛りだくさん。(話がそれるのでまた別の機会に)




「Wallflower」からは「asleep」が。
「歌を歌って眠らせて…疲れれてしまったそれに私は、ベッドで休みたい…」
と優しいメロディと歌詞が好き。



個人的にこの動画がおすすめ。
1954年の映画「Habit Patte」から。この映画を見てインスパイアされたとか?!



まだまだ紹介したい曲ばかりなので次は第2弾で紹介したい!



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