ムービースターのムック本や最近発売したWWDの映画特集もしかり、
映画から派生するファッションが注目されている。
ただ単に服を着るというよりも、歴史的背景を知った上で着ようという
動きは、視覚重視のレディースファッションも
メンズのように「賢く」という点で、少し変わってきたように思える。
そんな中で、私が最も影響を受けたスタイリスト、
「ファッションアイコンを作り上げ、今の時代にも通ずるファッションの原型を作った人物」
イディスヘッドを取り上げてみる。
まず私が思うスタイルアイコンの定義は以下である。
スタイルアイコン
Ⅰ、アイコン主=スタイル
Ⅱ、実際に流行ったか
Ⅲ、流行った後、そのスタイルは定着したか
イディスヘッドといえば、「ティファニーで朝食を」が有名である。
この時にでてきたlittle black dressは
のちのち女の子のワードローブの一着となり定着するのであるが、
注目すべきなのはこの時のスタイリングにある。
ジバンシーのブラックドレスで登場するシーンがいくつかあり、
アクセサリーなどの装飾やスタイリングによって雰囲気を変え登場している。
ここから、ぜいたくにたくさん持っているわけではなく(ジバンシーのドレスであるが)
ちゃんと着まわしているということがわかり、私たちと同じくリアルである。
さらにこのころ長身の身長で悩んでいたオードリーにフェラガモのフラットシューズをはかせ
この背景もまたアイコン主=スタイルであり、
プライベートとも結びついている。
イディスヘッドが唱える”less is more”というように
今の”Kawaii”に通ずる
ドレスにペタンコシューズというミスマッチなところがまたかわいらしいのである。
シックで飾らないスタイルがカジュアルであり、
庶民の私たちも真似が出来、再生可能。。
その結果、憧れて真似し、流行からスタイル定着に代わる。
オードリーがスタイルアイコンになっただけではなく、
この映画によって、フェラガモ=フラットシューズというイメージまで作り上げたのである。
実はマリリンモンローもフェラガモのピンヒールで登場しているが、
リアルではないスタイル、
アイコン主=スタイリングにならなかったのか、
フェラガモ=ピンヒールにはならなかったのである。
こんな背景を知った上で洋服を着てみるのも
ちょっと賢いおしゃれではないだろうか?
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